豊浦町と豊北町を跨ぐ馬路垰再挑戦である。廃道になって久しいはずだが人が通れるよう維持がされている。ただし中ほどの地点に数十メートルほど難儀をして通行しなければならない箇所があるため注意が必要だ(子供は無理)。終盤、街道は海沿いの集落を経由する阿川ルートと直接粟野を目指す滝部ルートに分かれる。この日は阿川ルートから二見へ出た。ときわ屋のどら焼き(定番は二見饅頭)の食感が前回と違ったのだが機会があれば種類などを確認してみたい。
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11:59 案内板のある右の山道を入る。
12:00 案内板には「市民活動支援補助事業 赤間関街道 馬路垰・本郷」の記載がある。豊北町の有志の方々が2013年頃、街道の整備をされた際に設置されたようだ。馬路垰は豊北町と豊浦町に跨がるため、豊浦町側へもペアでの設置となったと思われる。残念ながらこれ以南で同様の案内板を目にすることはない。
12:03 まずは快適な道がある。
12:04 響灘を望む。まだこの時点では斜面は緩やかである。
12:05 石垣が積まれている。畑の跡と思われる。規模も大きいようだ。かつては風光明媚な段々畑の風景が存在していたことだろう。
12:06 やや標高がある。
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12:10 うっすらと倒竹があるが、歩行に支障はない。
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12:13 かまどのような遺構あり。
12:13 中は穴状になっている。炭焼き窯か。
12:14 なかなか立派な石垣。住居跡なのかもしれない。
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12:21 倒木を乗り越える。
12:22 倒木を乗り越える。
12:26 画像では分岐のようにも見えるが、特に迷いはしなかった。基本的には中央に見えるような杭に従えば問題ない。
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12:31 沢には橋が架かる。撮影時点ではそっと渡った限り利用可能だった。
12:33 橋げたの石積みはコンクリートで固定されている。近代の工事があったのだろう。
12:33 夫婦滝(めおとだき)。とは同行する父の命名。大小の二段構えになっている。
12:34 絶え間ない流れが周辺の田畑を潤していたことだろう。
12:36 右が本道のようだが倒竹のため通行できず、左側から迂回する。
12:38 杭(画像中央付近)はあるが、道がわからなくなる。
12:44 杭がある。依然道はわからないまま。この後道が崩れているため通行が困難な箇所に遭遇するが、今思えばこの杭はその迂回路を示すものだったかもしれない。
12:46 元の道に合流すべく山側に進む。画像は合流に成功し後ろを振り返ったところ。向かって左が正しいルート。登ってきたのは右の方から。やはりこちらから見ても正しいルートは倒竹が厳しいようだ。結果オーライとする。
12:46 なんとか歩けはする。
12:47 宇賀~二見の山道はすぐ上を通る下峠越え県道のヘアピンカーブを下りた場所を境に前半、後半に分かれる。去年は後半部分を踏破しており、その接続地点への合流が目と鼻の先のはずなのだがなかなか見覚えのある景色が見えてこない。それどころかこの先を曲がると状況はさらに悪化した。
12:49 現時点までの最難所出現。斜面が崩れているようだ。倒竹、ごみが混在し道の気配はない。足場は非常に悪いため健脚な大人でないと通行は不可能。このあたりはどろ捨て場、いわゆる産廃投棄場となっている(いた?)らしいが、すぐ上を通る県道からの不法投棄のごみもあり真相は不明。ここからだと引き返すわけにもいかず突き進むことに。結果的には数十メートルも行けばすぐにマシな道となった。ところでこの付近は急峻な崖のようになっており、直下を走る山陰本線の列車は常に最徐行しているようだ。これは過去に発生した落石など土砂災害への対策と思われる。観光客にとっては景色を堪能できるためまんざらでもないのだが。
12:52 地理院地図ではもう少しで地図に記載のある後半部分に合流するはずなのだが、実際のルートは大きく尾根を迂回しているため先は意外に遠かった。
12:55 道の状態がマシになってきた。
12:59 海側の斜面に山腹を回ってきた。木々の間から響灘が見える。
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13:02 響灘を撮影
13:05 海側は急な斜面になっている。この下に線路がある。
13:06 ようやく宇賀~二見の山道後半部分に合流。ここは去年すぐ上の県道から下りてきた地点である。画像では向かって左から(頑張れば)下りて来れるのだが去年に比べさらに荒れた気がする。10メートル間隔で立てられた電柱が現れる。もちろん送電の役目はとうに終えている。二見方面への送電を担っていたのかと思われる。
13:06 三回萬霊塔。宇賀~二見の山道はここから後半となる。
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13:07 「くる楚(そ)ん道」と記されている。
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13:08 ここはまだ豊浦町
13:13 土砂が道に堆積しているためか滑りやすくなっている。
13:21 まっすぐな木は電柱。10メートル間隔である。