一之瀬~井尻に続く旧街道本通りである打懸道と、川棚温泉経由の周辺道路である湯谷往還を一気に歩行しようと考えた結果、川棚温泉駅を起点・終点とするタイトルのコースとなった。このため湯谷往還の歩行は全体の進行方向とは逆になっている。湯谷往還は、吉永~湯町間の道中木々のトンネルや沼の間を進み非日常的な雰囲気が味わえるお勧めのコースである。残念ながら打懸道は土地開発により半分ほどが消滅しており、ルートがよくわからなくなっている。
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08:50 街道沿いではないが入り組んだ場所に土塀の邸宅があった。
08:53 江戸風のお屋敷が立つ。
08:53 柿や、柑橘類の木は昔ながらの風景を引き立てる。
08:53 左の邸宅が江戸、右が昭和の構え。決定的な違いは二階部分の造りにある。見下ろすことは無礼とされた江戸時代には物置程度でしかなかった。
08:58 門構えだけで一軒の家ほどもあろうかと。
09:01 井尻を歩く。
09:05 南方向を望む。右が打懸道(うちかけみち)、左が湯谷(ゆや)往還への分岐となる。打懸道側が北浦街道の幹線となるルートであるが、文献などで知る湯町界隈の盛況ぶりからは、北浦廻りの旅においてむしろ積極的に湯谷往還が経由され、温泉で疲れを癒すというスタイルが広く浸透していたことが伺える。この先湯町の施設および周辺の往還は小倉、萩、長府各藩からの湯治旅行や、御嶽(おだけ)さんの名で親しまれる狗留孫山(くるそんざん)をはじめとした寺社参詣に多く利用されたそうだ。湯谷往還は毛利の殿様も通ったということで殿様道とも呼ばれる。
09:05 角には地蔵堂がある。
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09:06 地蔵堂から左方面湯谷往還に分岐する。
09:06 ここを右に曲がる。農地整理前ここを直進し荒神森(こうじんもり)を通る道があったが今は消滅している。
09:07 遠く丘に荒神森の木が見えている。
09:07 鬼ヶ城と狩音山(かろうとやま)
09:08 荒神森を目指す。
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09:10 荒神 - 荒れる神のパワーを感じる。容赦ない農地整理の中をよくぞ残っていてくれたものだ。
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09:12 この辻は右に折れる。
09:13 海側を振り返る。中央に厚島(あつしま)が見える。
09:16 高野の集落に入る。
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09:17 小規模な神社
09:17 大歳宮
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09:19 左折する。
09:20 地蔵堂
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09:21 下り始める。
09:21 くねくねと行く。
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09:23 井尻からひっそりした通りを湯町へ向かう。往還は田畑を避け山のふちへ沿うように遠回りしている。
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09:24 雰囲気のある屋敷が近づいたところで左折となる。
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09:25 この先をすぐ右へ曲がっていく。
09:26 くねくねする。
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09:29 右へ曲がる。
09:29 案山子が二体。このまままっすぐ。
09:31 恰好の良い松?柿らしくない木に柿?が実る。
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09:35 農免道路を渡れば湯町だ。
09:36 お堂がある。
09:36 川棚温泉に到着
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09:38 この川はもっと風流に演出できそうな気がする。この地方の郷土料理とされる瓦そばはたかせが本家。なかなかの美味には違いない。